
このような体験をしたことはありませんか。高速道路を走っていて、前方の大きなトラックを追い越そうとします。ちょうど半分ほど進んだとき、突然そのトラックがあなたの車の方に近づき始めます。あなたはクラクションを鳴らしますが、トラックはさらに寄ってきます。余りにも近づいてくるので、あなたはそのトラックがあなたを道路から押し出してしまおうとしているのではないかと疑い始めます。そこで、あなたはトラックを追い越してしまうために、制限速度をはるかに超えて加速します。トラックの運転席に近づくにつれ、そのサイドミラーに運転手の顔がうつっているのが見えます。あなたは彼に向かって怒った顔を見せ、クラクションを鳴らし続けます。そのときになって初めて、やっとトラックはあなたの車から離れ始めます。あなたは、運転手は寝ぼけていて、あなたのクラクションが彼を夢から覚ましたのではないかと思うかもしれません。ところが実際には、彼にはあなたが追い越そうとしているのが始めから見えてはいなかったのです。彼にはあなたのクラクションは聞こえたかもしれませんが、その音がどこからやってくるのか知ることはできなかったのです。あなたはトラック(またはバス)の周りの死角に当たる「危険区域」を走っていたのです。そこではあなたの車は運転手の視界から「消えて」しまいます。それは衝突事故がもっとも起こりやすい危険な場所です。
合衆国運輸省の死亡事故報告機構における最新情報によれば、米国では1995年に4,815人がトラックの衝突事故で死亡しています。これらの死者の内13%はトラックの運転手、75%が自家用車やその他の乗用車の乗員、12%が歩行者や自転車およびオートバイに乗っていた人となっています。乗用車はトラックに関連したすべての事故の70%近くにおいて原因となっています。
ほとんどの事故において乗用車の運転者に責任があるとのことから、合衆国運輸省、全国高速道路交通安全委員会、及びいくつかの州の陸運局が一致協力して、運転者に対してのトラックの周りの運転のしかたに関する教育に向けて努力しています。以下はこれらの機関による助言の内のいくつかです。
死角
トラックの直後や右側を走ってはいけません。運転手にはあなたを見ることができません。トラックの左側を走るときには、もしあなたがトラックのサイドミラーを見ることができなければあなたは運転手の死角に入っているということを忘れないでください。追い越し
トラックを追い越すときには、必ず左側から追い越してください。大型車を追い越すためにはより長い時間がかかるので、追い越している間は一定の速度を保ち、ルームミラーでトラックの運転席が見えることを確認してからもとの車線に戻るようにしなければなりません。トラックが停止するためにはより長くかかるため、トラックは前方にはより長い車間距離を必要とします。追随
トラックのすぐ後ろについて走ることは避けましょう。あなたがトラックの運転手から見えないだけでなく、非常の際に大型車を迂回するためにはより長い反応時間がかかるからです。その他、タイヤが破裂したり何かの破片が飛んできたりして危険なこともあります。合流の際の思いやり
右側の車線を走っているときは、あなたはトラックが合流しようとしたり出口を出ようとしたりするときには道を譲らなければなりません。高速道路に入ってきたばかりのトラックの後ろにつく際には注意してください。大型トラックが十分な速度を得るためには非常に長い時間がかかります。大型トレーラートラックの中には高速道路を走るだけの速度に達するまでに10回以上もシフトアップしなければならないものもあります。大きな右折
トラックの運転手は、安全に右折するためにときどき車体を大きく左に振るときがあります。運転手からはトラックのすぐ後ろや右側にいる車は見えません。トラックと右側の縁石や路肩との間を通り抜けることは衝突の可能性を高めます。低速車は右側車線を走る
ほとんどの人がトラックが右側寄りの2車線しか走ってはいけないことに 気付いていません。トラックは第3または「追い越し」車線を走ることは 許されていません。もし制限速度以内で走行しているときには、法規上あなたは右側車線を走らなければなりません。それによってトラックは必要なときにはあなたを追い越すことができます。運転者が犯すもっとも大きな誤りの一つは、トラック運転手の視界を実際よりも広いものと思い込んでいることです。トラック運転手は乗用車の運転手よりも2倍も高いところにすわっているので、前方をより遠くまで見 渡すことができ、前で起こっていることにより早く反応することができます。実際、トラック運転手は前にいる車の上を見越すことができますが、他の運転者たちにはない重大な死角をもっています。トラックの直前、運転席の両脇、そして200フィートまでの後方です。(図1参照)乗用車と は違って、トラックにはルームミラーがないということを覚えておいてください! さらに、もしトラックの前部にエンジンがあるものの場合には、運転手はフロントバンパーから20フィート先までの路面を見ることができないかもしれません。このことは、乗用車がトラック運転手に気付かれないまま危険な位置に入り込んでしまう可能性を高くしています。
トラックの両脇と後方の死角のために、トラック運転手は事故を回避するために取ることのできる行動が制限されてしまっています。そこで乗用車の運転手は自分の車が彼等から見えているように注意していなければなりません。トラックやセミトレーラーを追随する運転者に対してよく引き合いに出される原則は以下のとおりです。もしトラックのサイドミラーに運転手が見えなければ、彼にはあなたを見ることができない。
World Wide Web
John Deere Insurance Group: http://www.deere.com/truckerimage/
Connecticut Department of Motor Vehicles: http://dmvct.org/news/trucksaf.htm
